ミーク採用の決め手は、きめ細かなサポート力とサービス構築の柔軟性
サービスを構想する過程において、複数のMVNEとも話をしてきたという同社。ミークとは、デジタルワレットが元ソニーのエンジニアを中心に創業したという経緯もあり、両社ともソニーをルーツにしているというところからお話がスタートしたといいます。その中で、「他社と比較して料金プランや通信量プランが充実していて、大きな判断材料になった」と近藤さんは語ります。しかしそれ以上に、最終的な決め手となったのは、ミークのきめ細かなサポート力だったといいます。
「システム構築の面で様々なサポートをしていただき、他社と比較してシステム自体もわかりやすく連携しやすい点が大きな決め手になったと感じています。お話を進める中でも、様々な困りごとや今後決めていかなければならないことに対しても、いつも迅速に的確な情報を提供いただいたり、丁寧なサポートをしていただくことができたので、ぜひサービス構築をご一緒できればと考えました」(近藤さん)。
そしてミークと二人三脚で始まった、「Smiles Connect」のサービス構築。近藤さんによると、同社の開発チームが推進する中でモバイル通信サービスの開発に特有の専門的な知識や技術が求められるシーンも多く、ミークのサポートや細かな連携は欠かせなかったといいます。「開発過程で困りごとが発生した際には開発担当者から質問が多数寄せられたのですが、そのような際に細かく連絡させていただいてもミークさんのレスポンスがとても早く、開発チームも凄く助かっていました。サポート体制がとても充実しており、私たちも気持ちよくスムーズにサービスの構築を進めることができました」(近藤さん)。
また一方、ミークの技術面でのサポートにも高い評価をいただいています。「API連携の仕組みについては、他社よりも充実しているところもあり、かつテスト環境もしっかり整っていたので、問題があってもすぐに解決できました。そうした技術的な連携体制はとても助かったポイントですね」と近藤さんは語ります。加えて、一部のSIMカードについては、お客様が利用できる状態にして梱包・発送を行う「キッティング」の作業もミークで行っています。
「SIMカードはそのまま送付すると破損の原因になるため、台紙カードをどのようなものにするか検討していたのですが、その中でミークさんが実際に利用している印刷会社を紹介いただいたり、ミークさんが使用している台紙カードのサンプルを実際に見せていただいたり、様々なアイデアをいただいたことで弊社ならではのカードを作ることができました。そういった細かいところも助けていただきました」(近藤さん)。
そして、実際にローンチする利用プランや課金方法などについては、外国人のお客様という特徴も踏まえてミークと密にコミュニケーションをとりながら検討。母国に仕送りをする在日外国人が安価で、かつ海外との大容量通信でも不満なく十分な通信量を提供できるようにという思いから、容量の異なる音声通話SIMとデータ通信SIMをセットで提供する「コンボプラン」を開発しました。
「在日外国人はクレジットカードや国内の銀行口座をそもそも持っていなかったり、在留カードを使った本人確認の手続きが煩雑だったり、そして日本語や英語が使用できない人にとっては言葉の壁も大きいなど、様々な障壁があります。『Smiles Connect』の開発にあたっては、私たちで解決できない課題についてはミークさんと積極的に共有させていただいて、可能な範囲で調整いただきました。そうした連携があったからこそ、『Smiles Connect』が誕生したと感じています。これからもお客様のニーズが生まれてくると思いますので、引き続きミークさんと一緒にサービスを育てていきたいですね」(梅川さん)。