コラム

SIMで監視カメラはもっと自由に!モバイル回線ならではのメリットや選定のポイントを徹底解説

2025.07.22

IoT

近年、様々な場所で監視カメラの導入が進んでいます。
特に建設現場や駐車場、店舗、さらには個人の住宅に至るまで、その活用シーンは多岐にわたります。
設置の目的も様々で、防犯はもちろんのこと、遠隔での現場状況の把握、映像のAI分析によるデータ収集などがあります。

一方で、設置場所が多様化したことにより、「Wi-Fi環境がない」「LANケーブルの配線が難しい」といった課題も噴出しています。 そのような場合に大活躍するのが、SIMを内蔵し、モバイルデータ通信を利用する監視カメラです。

この記事では、監視カメラにモバイル通信を導入するメリット、最適なSIMを選ぶための重要なポイント、そしてMEEQが提供する監視カメラに最適なプランについて、分かりやすく解説します。

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SIM内蔵の監視カメラとは?

SIM内蔵カメラの最大の強みは、設置場所に電波さえ飛んでいれば現地の状況を遠隔でリアルタイムに確認できるようになる点です。
モバイル通信網に直接接続するため、Wi-Fiがない建設現場や駐車場、農地などでも手軽に導入できます。

この通信は、カメラから映像データを送受信することに主に用います。
音声通話機能付きのSIMは必要なく、月額料金が安い「データ通信専用SIM」を利用するのが一般的です。
さらに、映像の送信用の上り(アップロード)通信に特化したプランを選べば、ランニングコストをさらに圧縮することも可能です。
SIM内蔵の監視カメラを導入することにより、有線回線が敷けないなどの理由で設置が難しかった場所でも、コストを抑えつつ遠隔でのリアルタイム監視を実現させることができるのです。

SIM内蔵の監視カメラのユースケース

建設・土木

活用シーン 活用イメージ
建設現場の資材・重機盗難防止 ネットワーク環境が整う前の更地の段階から、高価な資材や重機を24時間監視
工事進捗の遠隔定点観測 発注者や本社が、現場に行かずとも日々の工事の進捗状況をリアルタイムで確認
不法投棄対策 人目につきにくい私有地や解体現場、資材置き場などでの不法投棄を監視・記録
インフラ工事の安全性確保 山間部のトンネルや橋梁など、広範囲にわたる工事現場での作業員の安全確認

農業・林業・水産業

活用シーン 活用イメージ
農作物の盗難対策 郊外や山間部にある果樹園や畑から、収穫期の高価な作物が盗まれるのを抑止
鳥獣被害の状況把握 畑や田んぼを荒らすイノシシやシカなどの侵入経路や時間帯を特定し、対策を立てる
広大な放牧地の家畜管理 数百ヘクタールに及ぶ牧場で、牛や馬の健康状態や位置を遠隔から大まかに把握
養殖場の監視 いけすや内陸の養殖場で、魚の生育状況の確認や盗難・破壊行為を監視

インフラ・設備管理

活用シーン 活用イメージ
太陽光発電所のパネル盗難・破損監視 広大で無人になりがちなソーラーファーム全体の状況を監視
通信基地局・電力設備の保守点検 山頂やへき地にある無人の重要設備への不正侵入や故障状況を遠隔で確認
河川・ダムの水位監視 危険な増水が予想される河川やため池に設置し、
遠隔地からリアルタイムで水位を確認

不動産・資産管理

活用シーン 活用イメージ
空き家・別荘の管理 長期間無人になる家の不法侵入や、台風など自然災害後の状況確認
月極駐車場の管理・防犯 ネットワーク敷設が難しい砂利の駐車場などで、
契約者以外の不正駐車や車上荒らしを監視
管理地・空き地の管理 開発前の広大な土地への不法侵入や、資材置き場としての利用状況を監視
マリーナ・港湾の船舶監視 係留中のプレジャーボートへの侵入や、盗難を抑止

イベント・移動体

活用シーン 活用イメージ
屋外イベント・祭りの警備 フェス会場やマラソンコースなど、
一時的に人が密集する場所の雑踏警備や迷子対策
移動販売車・キッチントレーラーの防犯 夜間駐車中の車両や設備へのいたずら・盗難を監視
商用車・配送トラックの運行管理 運転状況の確認や、積み荷の安全を遠隔からリアルタイムでチェック

その他

活用シーン 活用イメージ
神社の賽銭泥棒対策 夜間に無人となる神社の境内や賽銭箱を狙った盗難を監視・記録
自動販売機の管理 設置場所のWi-Fiに依存せず、破壊行為や不審者を独立した通信網で監視

監視カメラにSIMを導入する5つのメリット

MVNEとは

なぜ監視カメラにモバイル通信が選ばれるのでしょうか。Wi-Fiや有線LANにはない、SIMならではのメリットは以下の5つです。

設置場所の自由度が格段に向上

Wi-Fi環境がなくても、キャリアの電波が届く場所であればどこでも設置可能です。
山間部の農地や河川、電源確保が難しい建設・工事現場など、有線インターネットの敷設が困難な場所でも、手軽に遠隔監視を実現します。

LANケーブル不要で配線がスッキリ

動画のアップロードなどのための通信を無線で行うため、LANケーブルの配線工事が不要です。
これにより、設置作業が大幅に簡略化され、建物の外観を損なわずにカメラを導入できます。

どこからでもリアルタイム監視が可能に

SIMによるモバイル通信を利用することで、スマートフォンやPCからいつでもどこでもリアルタイムに映像を確認できます。
異常発生時にも即座に状況を把握し、迅速な対応が可能です。

録画データを安全にクラウド保存

カメラ本体の故障や盗難のリスクに備え、録画データを安全にクラウド上へ保存・バックアップできます(※別途クラウド録画サービスの契約が必要な場合があります)。

Wi-Fiより安定した通信を確保できる場合も

店舗やオフィスなど複数のWi-Fi機器がある環境では、電波干渉による通信の不安定化が懸念されます。独立したモバイル回線を利用する監視カメラなら、他の機器の影響を受けにくく、安定した通信を確保しやすいというメリットがあります。

監視カメラ用SIMカードの選び方|5つの重要ポイント

監視カメラの性能を最大限に活かすには、SIM選びが極めて重要です。
特に以下の5つのポイントを必ず押さえましょう。

上り(アップロード)通信の利用量

監視カメラは映像データを送信するため、多くのデータ通信量を消費します。
画質、フレームレート(動画の滑らかさ)、録画時間、監視する頻度によって必要なデータ量は大きく変動するため、利用状況を想定し、余裕を持ったプランを選びましょう。

重要なポイントとして、「上り(アップロード)通信」の占める割合があります。
監視カメラの通信は、カメラからサーバーへ映像データを送信する上り通信がほとんどを占めます。

多くのインターネット通信は動画視聴などの「下り(ダウンロード)」が中心のため、通信ネットワークの上り通信帯域には比較的余裕があります。 この余裕のある上り帯域を活用することで、大容量のアップロードに特化した安価なプランを提供している事業者も存在します。 コストを最適化するには、このような上り通信に特化したプランを選ぶことが鍵となります。

下り(ダウンロード)通信の利用量

監視カメラで利用する通信の多くは上り通信が大部分を占めますが、下り通信の利用量もある程度確保する必要があります。
例えば、カメラのファームウェア更新、カメラの向きやズームの遠隔操作などを行う場合、下り通信をどれだけ確保するべきか検討したうえで申し込むプランを選ぶとよいでしょう。
※監視カメラへ直接アクセスするために、グローバル固定IPアドレス、またはプライベート固定IPアドレスの付与が必要な場合がございます。

通信速度

監視カメラで利用する通信の多くは上り通信が大部分を占めますが、下り通信の利用量もある程度確保する必要があります。
例えば、カメラのファームウェア更新、カメラの向きやズームの遠隔操作などを行う場合、下り通信をどれだけ確保するべきか検討したうえで申し込むプランを選ぶとよいでしょう。

※監視カメラへ直接アクセスするために、グローバル固定IPアドレス、またはプライベート固定IPアドレスの付与が必要な場合がございます。

設置場所の電波状況

監視カメラを設置したい場所が、利用するSIMカードのキャリアのサービス提供エリア内であるかを必ず契約前に確認しましょう。
特に山間部や郊外では、キャリアによって電波状況が異なるため注意が必要です。

料金プランと契約期間

月額料金だけでなく、初期費用や最低利用期間の縛り、解約金の有無もしっかり比較検討しましょう。
建設現場など短期間の利用であれば、契約期間の縛りがないプランや、必要な分だけチャージできるプリペイド式のSIMも有効な選択肢です。

監視カメラに最適な「MEEQ SIM」の上り特化プラン

法人向けIoT通信プラットフォーム「MEEQ」では、月額143円(税込)から利用可能なIoT特化型SIMを提供しており、監視カメラの特性に合わせた最適なプランもご用意しています。

MEEQ SIM とは?

コンソールからSIMの購入、プラン変更、通信状況の監視まで、多数の回線を一元管理できる法人向けのモバイル通信サービスです。
柔軟なプラン変更や回線状態の監視機能で、お客様のIoTデバイス運用を強力にサポートします。

特に注目!監視カメラの常識を変える「MEEQ SIM 上り特化プラン」

監視カメラの「上り通信が多い」という特性に完全特化したのが、この「MEEQ SIM 上り特化プラン」です。
このプランは、通常のプランに比べて上り通信のデータ容量の割合を大きく設定しております。これにより、一般的なデータSIMプランに比べて、監視カメラの通信コストを削減することが可能です。
ファームウェア更新や遠隔操作を妨げないように、下り通信の容量も確保しておりますので、様々なカメラにご利用いただきやすいプランとなっております。
また、お客様の要望に応じてデータ容量を独自に設定した「独自プラン」のご用意も可能です。

プラン プラン詳細
分類 用途 プラン名 高速月間
データ容量
対応
キャリア
規制後
最大速度
初期
費用
(税込)
月間基本
使用料
(税込)
データ通信
プラン
大容量・
上り特化
上り特化
プラン
100GB NTT
ドコモ
32kbps 2,750円 3,740円

※上記プランとは異なるお客様独自のプランを作成することも可能です。詳しくはお問い合わせください。

※下りは2GBまで高速通信となります。

「MEEQ SIM 上り特化プラン」のメリット

コスト最適化

監視カメラの利用実態に合わせ、従来のプランよりもはるかに低コストで必要な上り通信量を確保できます。

多様な用途に対応

河川の水位監視、ため池のモニタリング、建設現場の進捗確認、駐車場の空き状況確認など、映像アップロードがメインとなるあらゆる監視カメラシステムに最適です。

安定した通信

3キャリアの回線を利用しているため、広範囲で安定した通信が可能です。

監視カメラのSIMは「大容量アップロード」で選ぶ

Wi-Fi環境がない場所でも手軽に設置できるSIM内蔵の監視カメラ。
その導入成功の鍵は、運用コストと効率に直結する「SIM選び」にあります。

この記事で解説した通り、以下の3点を理解することが重要です。

  1. SIMを内蔵したカメラは電源さえ確保できれば設置でき、自由度が高い
  2. SIM選びでは「通信量」、特に映像を送るための「上り(アップロード)通信」が重要
  3. コストを最適化するなら、監視カメラの特性に合わせた「MEEQ SIM 上り特化プラン」がおすすめ

MEEQでは、監視カメラのユースケースに最適な「MEEQ SIM 上り特化プラン」をはじめ、お客様のニーズに合わせた多様なIoT向けSIMソリューションを提供しています。

「自社の環境にどのプランが合うか分からない」「具体的な料金を知りたい」 監視カメラ用のSIMカードをご検討の際は、ぜひ一度MEEQにご相談ください。
お客様の環境や目的に最適なプランをご提案いたします。
お見積りやサービス資料の請求もお気軽にお申し付けください。

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