MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。
様々な業界のMEEQ成果事例をまとめた事例集をご用意しております。ぜひご覧ください。
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鉄道と異なり、公道を走るバスの運行は、交通状況の影響を受けることが避けられません。特に天候の悪い日など、なかなか姿が見えないバスを待ち、やきもきした経験のある人は多いでしょう。
「現状がつかめない」ストレスは、障がいのあるお子様やその保護者にとっては、さらに大きなものとなります。一般の学校に比べて数が限られ、在籍者の居住エリアが広い特別支援学校では、大半の児童・生徒がスクールバスを利用。お子様が安心してバスを待てるよう、多くの保護者が細やかな配慮を続けています。
こうした課題へのソリューションとして、GPSを活用してバスの現在地を地図上に表示し、保護者や学校関係者に共有するサービス「どこ・イルカ」があります。10年ほど前から特別支援学校のスクールバスへの導入が始まっており、現在は6つの自治体で活用されています。
導入先のバスでは、運転席に置かれた手の平サイズのデバイスが位置情報を発信。通信には「MEEQ SIM」が使われています。サービス開発の経緯やMEEQを選定した理由、今後の展開などについて、開発を手がけるロジックアート 代表取締役の土肥稔さんとサービス運営会社であるユビキたス 代表取締役の南慶一さんに伺いました。
当初は子どもの見守りツールとして開発された「どこ・イルカ」。ランドセルのベルトにも装着できる小型デバイスにGPSが搭載され、専用アプリで位置情報を確認できる仕組みです。その後、BtoB向けのサービス展開も始め、運送会社で配達中の車両の位置を見える化するなどの用途で活用されるようになりました。
現在、注力中のスクールバスの位置確認サービスとしての運用がスタートしたのは2016年。きっかけとなったのは、ユビキたス代表の南さんが体験したある日の出来事です。
雨の朝、なかなか来ないバスを待っていた南さんは、近くにあった特別支援学校のスクールバス乗り場の様子に目を止めました。スクールバスも大幅に遅れていたのか、到着時間に見通しが立たず不安な面持ちで過ごしているのが見て取れました。
「せめてバスの現在地を把握できれば、自宅を出る時間も調整でき、子どもにも見通しを伝えることもできるはず。GPS機能を持つ『どこ・イルカ』を活用して、ソリューション化できるのでは」とインスピレーションを得た南さん。次は登校時間に特別支援学校を訪れてみると、多くの先生方が校門前で長時間、バスを待つ姿がありました。
「規模の大きい特別支援学校の中には、何十台ものスクールバスを走らせているところもあります。そんな中、道路状況や乗車時のトラブルなどで大幅な遅れが発生すると、まずバスの運転手や添乗員から学校に連絡が入り、バスを待つ生徒たちの保護者には、先生から1件ずつ電話をかけるケースが多いと聞きました。バスの遅れを見える化できれば、こうした煩雑な事務作業もなくすことができます」(南さん)
南さんからの依頼を受け、ロジックアートは車両の「現在地」だけでなく、「定刻運行かどうか」を一目で確認できるアプリを開発。早速、特別支援学校を運営する自治体への営業活動に乗り出したユビキたスですが、苦戦が続いたと南さんは振り返ります。一度はお断りいただいた自治体担当者に「学校側にもヒアリングを」と食い下がり、ようやく1カ所での導入が決定。その後もときには数年がかりで担当部門との関係を築き、地道に導入先を広げてきました。
誕生当初はPHS通信を活用していた「どこ・イルカ」。PHSのサービス終了に伴って携帯電話回線に移行し、あるキャリアのSIMをMVNOから購入していました。しかし、そのサービスも終了が決まり、2024年には新規受け付けがストップ。これまで通りの通信状況を維持するため、ロジックアートは同じキャリアの回線を使い続けることにこだわり、代わりのサービスを急いで探し始めました。
数社のサービスを比較した結果、MEEQの導入を選択したロジックアート。一番の決め手は価格だったと土肥さんは振り返ります。
「どこ・イルカ」には、導入先の自治体によっては入札時の機能要件にも含まれていることもあり、数年前から主に緊急時の学校との連絡用にIP通話の機能を追加しています。
基本的には位置情報の発信のみに使われるとはいえ、IP通話を求める声も少なくありません。また、ソフトウェアやファームウェアのアップデートを実施する場合には、一時的に通信量が増加します。どんなときも止まることのないサービス提供を担保するため、容量に余裕を持たせたかった土肥さんは、月500MBのプランで比較検討を行いました。
「MEEQのプランは、他社プランよりリーズナブルなだけでなく、バリエーションも豊富です。今後の機能追加にも柔軟に対応できるようにしておきたかったので、手軽にプランを切り替えられる点も気に入りました。また、想定外の事態が重なり、500MBを超える事態が発生した場合でも、低速に切り替わるのみで、通信が止まるわけではない点も安心材料でした」(土肥さん)
SIMの比較検討を進めていた時期、もともと使っていたSIMはすでに新規の発注ができなくなっていました。できるだけ早く、切り替え先を確保したかった土肥さんにとって、MEEQの対応のスムーズさ、納期の速さも高評価につながったようです。
「従来の取引先からは他キャリアのSIMへの切り替えをすすめられ、格安なプランも提示されました。しかし、通信不良で導入先に迷惑をかけるリスクを思えば、キャリア変更は考えられません。以前頂いた名刺を頼りに、数年ぶりにMEEQに連絡を入れてみたところ、提案もスピーディーでしたし、手続きや納品も速く、頼りになると感じました」(土肥さん)
「MEEQ SIM」の導入から約2年。コンソール画面の使い勝手にも、土肥さんは満足しているようです。デバイスごとの日々の通信量の変化をグラフで見たり、稼働中の全デバイスの合計の通信量をチェックしたりと、任意に画面を変更し、1,000台を超えるデバイスの使用状況の把握に役立てています。
土肥さんが今後、使いこなしていきたいと考えているのが、契約中のSIMを任意にグループ分けし、グループ単位で使用状況を表示させる機能です。現状は本番稼働中とテスト用途の2グループに分けているのみですが、自治体の希望に応じ、位置確認と電話以外の機能を付加する話も出ているため、いずれは自治体ごとにグループ化することも想定していると言います。
「ランドセルに取り付ける場合と異なり、スクールバス用途では『どこ・イルカ』専用のハードウェアにこだわる必要はありません。そこで、今後はデバイスをスマートフォンやタブレットに置き換え、コストダウンしたいと考えています。その前提で、すでに一部の自治体から多機能化の相談を受けているのです」(土肥さん)
例えば、当日の欠席連絡とも照らし合わせながら、バス運転手がタブレットで生徒たちの乗車チェックを行い、学校側と共有する機能などが含まれ、中には開発が進んでいるものもあります。
「実際に運用が始まれば、通信量管理も少し複雑化しそうですが、MEEQのコンソール画面なら対応しやすいのではと思っています」(土肥さん)
今後も導入先の自治体を拡大し、より多くの保護者や学校、バス関係者を支えていきたいと語る南さんと土肥さん。今年度、新たに本格導入がスタートした自治体もあり、まだ伸びしろは大きいと見ています。
「私は導入先の自治体はもちろん、学校も1校ずつ回り、リアルなニーズの把握に努めています。システムの機能が増えるほど現場が楽になるかというと、それほど単純ではありません。例えばバスの到着まで『あと〇分』という表示も技術的には可能ですが、予想が外れた際に先生方が問い合わせ対応に追われる可能性もあり、実効性の見極めが必要です。私たちは今後も学校現場に寄り添いながらサービスを磨き、DXを広めていきます」(南さん)
「自治体の場合、導入が決まるまでには必ず入札を経るため、価格優位性を打ち出すことも重要です。どこ・イルカのランニングコストで一番大きいのは通信費ですから、MEEQさんからリーズナブルなプランで提供いただけているのは心強いです。今後もニーズに即してサービスを進化させつつ、価格競争力も追求していきます」(土肥さん)
プロジェクト担当者部署・役職:
株式会社ロジックアート 代表取締役 土肥稔さん
株式会社ユビキたス 代表取締役 南慶一さん
ウェブサイト:
https://www.logic-art.co.jp/
どこ・イルカ:
https://dokoiruka.jp/