端末ごとの通信量管理が不要に
パケットシェアで異なる拠点病棟内のオンライン環境を支える

医療法人社団誠馨会 新東京病院 様

MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。

様々な業界のMEEQ成果事例をまとめた事例集をご用意しております。ぜひご覧ください。

導入サービス

MEEQ SIMインターネット接続

MEEQ SIMインターネット接続

松戸駅からシャトルバスで15分、緑豊かな地域に位置する新東京病院は、430床を抱える急性期病院です。多岐にわたる診療科の中でも、特に心臓内科と心臓血管外科は時代の先端を行く治療実績で知られています。松戸駅前にも新東京クリニックと新東京ハートクリニックの2院を構え、外来にはクリニックで対応。無料のシャトルバスがクリニックと病院を結んでいます。

新東京病院


コロナ禍が続いた時期、同院では「お互いの顔を見ながら話をしたい」という患者さんやご家族の希望を叶えるため、タブレット端末を活用したオンライン面会の体制を整えました。ただ、13棟ある病棟ごとに用意したタブレットは通信量がまちまちで、月によってもその使用状況は大きく変わります。SIMの料金プラン設定に頭を悩ませていたところ、「MEEQ」の「パケットシェアプラン」に出会い、通信量管理の手間から解放されたことに加え、通信費用もこれまでと比べ約7割削減できました。

同院では通常の面会が再開された現在も、オンライン通訳やマイナ保険証のスマホ読み取りなど、各種オンラインサービスで「MEEQ SIM」を利用。今後新たに導入するサービスでも、「MEEQ SIM」を使うことを想定していると言います。「MEEQ SIM」導入の経緯と多彩な用途で使い続ける理由について、新東京病院 システム課の臼井貴志さんに詳しく伺いました。

医療法人社団誠馨会 新東京病院 システム課 課長補佐 臼井貴志 さん

医療法人社団誠馨会 新東京病院 システム課 課長補佐 臼井貴志 さん

課題/ソリューション

課題
  • SIMごとの通信量管理の手間を減らしたい
  • 必要な時にすばやくSIMを導入したい
  • 通信量超過時も通信速度を落としたくない
ソリューション
  • パケットシェアで通信量を複数枚のSIMでシェア
  • コンソールでの発注により短納期でSIMを納品
  • 通信量超過時も通信速度を落とさず運用が可能

端末ごとの通信量が読めない悩みに
「パケットシェア」がフィット

新東京病院でオンライン面会が開始されたのは2021年。コロナ禍で面会の受け付け中止が続く中、手術前後などの大事なタイミングで「短時間でも面会したい」という切実な声に応えるため、新たな仕組みを構築しました。病院の1階ロビーの個室1室を面会用に充て、備え付けのタブレットを各病棟のタブレットとつないで、画面越しに話ができる環境を整えたのです。ロビー用と病棟用、合わせて20台のタブレットを購入し、とあるキャリアのSIMを入れてスタートしました。

朝10時から夕方5時まで、20分刻みで設けた日時枠はほぼ予約で埋まる状態。患者さんやご家族の満足度に貢献できた一方で、システム課では悩みを抱えていました。各タブレットの通信使用量が当初の予想とは大きく異なり、当初の料金プランのままでは運用できなかったのです。

面会の予約枠は毎月一杯になるため、1階ロビーの面会者用タブレット1台の通信量はほぼ一定でした。しかし、どの診療科の患者さんとの面会が多いかは月によって変わるため、各診療科の病棟に備え付けられたタブレット側の通信量を正確に見積もるのは難しく、システム課では毎月、各病棟のタブレットの通信量を確かめながら、料金プランのこまめな調整に追われていました。

病院にとって最も避けたいのは、規定の通信量を超えてしまうこと。オーバーした瞬間から通信速度が遅くなり、実質、面会を続けられなくなってしまうからです。煩雑な通信量管理が続いていた中で2023年、臼井さんは「MEEQ」の営業担当からサービスの案内を受けたそうです。

「営業担当の方に課題を相談したところ、『パケットシェアプラン』を提案していただき、これなら管理が楽になるとすぐに感じました。当院の状況にぴったりのプランだなと」(臼井さん)

新東京病院の場合、SIMごとの通信量は変動が大きい一方、オンライン面会全体の通信量はほぼ一定。決まった通信量を複数枚のSIMでシェアできる「パケットシェアプラン」なら、料金プランをその都度変更する手間が省け、各SIMごとの通信量の増減にも大きな懸念を持つことなく運用することが可能になります。

新東京病院

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オンライン面会で余ったパケット量は、
各種サービスで有効活用

しかも、規定のパケット量を少し多めに設定しても、毎月の料金は約7割減と大幅に削減できることが分かりました。

「検討当初は通信量管理の簡素化が一番の狙いでしたが、院内の決裁を得る際はむしろコストダウン効果の大きさが決め手になりました。あとは万一、規定の通信量を超える月があっても、超過分が従量課金されるだけで通信速度が遅くならない点も安心材料になりました」(臼井さん)

パケット量をオーバーした際に低速化しない点も、「MEEQ」の「パケットシェアプラン」の特徴です。「通信を止めてはいけない」という信念をベースにしたサービス設計が、患者さんの思いに寄り添う新東京病院の意向にマッチしました。

実際に「MEEQ SIM」の利用を始めると、パケット量のオーバーは発生せず、むしろ余裕がある状況でした。そこで新東京病院では、同じ容量内で何枚でもSIMを追加できる「パケットシェアプラン」の特徴を活かし、オンライン面会以外でも「MEEQ SIM」の活用を始めました。

新東京病院


まず、「MEEQ SIM」に切り替えたのは、数年前からタブレットで利用していたオンライン通訳サービス。海外出身の患者さんが来院した際、母国語で症状を説明したり、医師の説明を聞いたりできるよう、通訳者とつながれるサービスです。

「例えば消化器の検査の前はお食事が出ないのですが、そうした説明もうまく伝わらないと誤解からトラブルになりかねません。年配の患者さんの中には英語をお話しにならない方も多いので、安心して過ごしていただけるよう環境を整えています」(臼井さん)

その後も、看護師さんの働きやすさアップのための個人面談サービス、病院からWeb配信で講演会を行う際の音声や画面の確認など、タブレットの用途はさまざまに広がっています。

「『MEEQ SIM』を最初に導入した際は、キャリアは従来と同じA社を選択しましたが、その後の追加分はB社のキャリアにしています。職員に配布していた構内PHSをB社のフィーチャーフォンに切り替えた関係で、B社の電波の方が入りやすくなったためです。3キャリア対応の『MEEQ SIM』は、こうした環境の変化にも柔軟に対応できるところがいいですね」(臼井さん)

2024年末にも急遽、追加の「MEEQ SIM」を手配する場面がありました。クリニックの受付では以前からマイナ保険証の読み取りのため顔認証付きカードリーダーを導入していましたが、発熱している人が他の患者さんと接触しないよう離れた場所で対応する際に、受付からカードリーダーを持ってくるわけにはいきません。そこで、厚生労働省から新たにマイナ保険証の読み取りアプリが配布されたことを受け、読み取り用のスマートフォンを購入。インフルエンザの感染拡大が続いていた中、発熱者にスムーズに対応できる体制を整えました。

「短期間に端末を導入したい際も、『MEEQ』ではコンソール画面から手軽にSIMを注文でき、数日で届くので助かります。今後もIT端末は増やしていく見込みなので、引き続き頼りにしています」(臼井さん)

患者さんの負担を減らし、よりよいケアを追求できる環境を

2024年に通常の面会の受け付けが再開された後も、院内のさまざまな場面で活躍する「MEEQ SIM」。システム課では、病院のニーズにマッチする新サービスの導入に向けた各種の検討・調整も進めています。

直近では院内の職員向けのコミュニケーションツールとして、サイネージの導入を準備中。職員の健康診断などの事務連絡や、現在の空床率など経営情報の共有など、ナースステーションなどに設置するサイネージを通じて行い、情報伝達のスピードと確実性を高めることを狙っています。

「ほかに患者さん向けのサービスでも、AI問診の導入などを検討しています。紙の代わりにタブレットで問診票に記入いただくと、症状に応じた診療科をレコメンドしてくれるサービスで、問診の内容はカルテにも瞬時に反映されます。こうした新しい技術を活用し、自動化できる部分は自動化することで、患者さんの負担を減らしていければと考えています。同時に、病院職員もよりよいケアやサービスに集中できる環境をつくっていきたいですね」(臼井さん)

患者さんの問診票の内容を通信する際にはセキュリティにも配慮する必要がありますが、「MEEQ SIM」なら閉域網でセキュアな環境を構築することも可能です。「MEEQ」は今後も新東京病院様の新たなチャレンジを支えるべく、柔軟な提案力を磨いていきます。

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導入企業様情報

医療法人社団誠馨会 新東京病院

医療法人社団誠馨会 新東京病院

プロジェクト担当者部署・役職:システム課 課長補佐 臼井貴志さん

ウェブサイト: https://www.shin-tokyohospital.or.jp/

  • 事業内容:急性期病院の運営