MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。
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加速する労働人口の減少によって日本のインフラ構築を担う土木工事・建築工事に携わる作業者の人手不足は深刻の一途を辿っています。例えば、国土交通省の調査では1997年に685万人だった建設業の就労者は、2022年には479万人にまで減少※1。現場の労働力不足を補うために短期契約労働者や外国人就労者の採用も進んでおり、土木工事・建築工事に携わる人材の流動性は日に日に増しています。
※1: 建設業を巡る現状と課題|国土交通省より
人材の流動性が増えると懸念されるのが、安全性の担保です。熟練の作業者が多い現場と比較して、現場経験の少ない作業者が多い現場では、安全装備の着用や適正な使用が徹底されない場合もあり、それが大きな事故に繋がる懸念材料になります。作業者が安全装備の着用や使用に関するルールを徹底できるよう、現場で指導していく必要があるのです。しかしながら、これを人の目でチェックしていこうとすると、人材確保の難しさやヒューマンエラーの可能性など課題も出てきてしまいます。
こうした課題をテクノロジーで解決しようとしているのが、株式会社IIUが開発・販売する安全監視ソリューション「AIMOS-Safety」です。「AIMOS-Safety」は、スマートフォンのカメラと専用アプリを使い、作業者の「安全装備の適正な着用」についてAIの画像解析技術を用いて監視。ヘルメット、反射ベスト、マスク、手袋などの装備が未着用の場合には、アラートを出して知らせます。さらに、建設現場などで作業者の高所作業における「安全フックの使用」についても監視することが可能で、不適切な使用の場合には音声アラートで警告することで適切な使用を促すことができます。効率的かつ確実な安全監視を大きな手間やコストを掛けることなく導入できる点が大きなポイントです。
この「AIMOS-Safety」で現場に導入するスマートフォンの通信環境構築に採用いただいたのが、『MEEQ SIM』です。その背景には『MEEQ SIM』のどのようなポイントに魅力を感じていただいたのでしょうか。株式会社IIUの鎌田貴裕さんにお話を伺いました。
株式会社IIU 研究員 鎌田貴裕さん
「私たちのサービスの強みは、現場の安全監視をスマートフォンで手軽に行うことができる点です。これまで、このような安全管理の仕組みを現場に導入する場合には大掛かりなセンサーやカメラ、判定システムを導入する必要がありましたが、スマートフォンと専用アプリを導入するだけでAIが確実な画像識別・判定を行うことができるというスピード感とコストパフォーマンスが大きなポイントです」(鎌田さん)。
鎌田さんによると、「スマートフォンと専用アプリでAI画像認識を行う」という技術的な基礎を応用すると、作業現場でできる「AIMOS」利活用の幅は非常に広がるといいます。例えば、冒頭に紹介した安全装備のチェックや高所作業における安全装備使用のチェックだけでなく、車両との接触が懸念される場所があれば接近検知を行ってアラートを発報したり、立ち入りが危険なエリアがあればそこに足を踏み入れた瞬間にアラートを発報したりなど、様々な注意喚起に利用することができます。
またその導入スタイルも、作業者(監督者)の使用するスマートフォンに導入して使用したり、安全監視に使用する専用のスマートフォンを用意して現場に据え置いて使用したりなど自由自在。外部の警告灯やスピーカーなどと連動させることで作業者への警告も確実に行うことができるそうです。そして、こうしたリアルタイムの安全監視・警告のデータはクラウド上に蓄積され、警告の実績などを分析することで現場の安全性向上に向けた施策に活かすことができるのも大きなメリットだということです。
「このAIMOSは、すでに土木工事や建設工事の現場に導入され稼働しています。データセンターの建設工事の現場にも導入されておりセキュリティ対策にも役立てられています。一般的な画像判定技術ですと出入りの際に一度立ち止まっていただく必要がありますが、AIMOSでは反応速度0.5秒という高速認識を実現しているため、カメラの前を通り過ぎるだけで画像認識・判定を行うことができます」(鎌田さん)。
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鎌田さんによると、「AIMOS」では以前に小型のコンピュータと通信環境確保のためのUSBドングルを現場に導入して安全監視のシステムを構築していたのだそうですが、このUSBドングルに不具合(通信エラー)が発生することが多く、適切な安全監視実績データが収集できなかったり、再起動などの手間が発生したりしていたのだといいます。そこで、同社ではスマートフォンを安全監視の装置に使用してSIMカードによるモバイルデータ通信でデータを送受信できるシステムを開発。これにより従来からの課題が解決したのだといいます。
そうしたなか、数ある事業者のサービスの中から『MEEQ SIM』を導入いただいた背景について、鎌田さんは次のように語っています。
「以前は主要キャリアや他のMVNOのSIMカードを使用していました。しかしAIMOSの導入依頼・契約締結が完了して短期間で現場に機器を導入したいというニーズに対して、SIMカードの調達期間が長くなってしまうという課題がありました。対して、MEEQ SIMは発注から3日ほどで届くので、調達・導入の期間を大幅に短縮できたという点が大きいですね」(鎌田さん)。
加えて、管理コンソールの使い勝手も導入の大きな決め手になったと鎌田さんは話します。
「管理コンソールはとても使いやすいですね。AIMOSを現場で使用する場合にはスマートフォンを据え置いている場合が多いので、通信状況を管理コンソールで確認すれば各現場のスマートフォンが正常に稼働していることが確認できます。また、案件ごとにSIMカードを管理することができるので、作業工程のフェーズが変わったのに併せて通信プランを変更したりなども容易に行えます。毎月各現場の通信量をレビューして今後の通信プランを検討しながら運用しています。特に、導入直後にAI学習を行うフェーズでは大量の通信を行うため、導入時には大容量のプランを設定して、運用に応じて通信容量を落としていくという運用をしています」(鎌田さん)。
ちなみに鎌田さんによると、AIMOSが導入される現場でどの通信会社が一番繋がりやすいかは実際に調査してみないとわからないため、同社のスタッフが現地に赴いて確認するといいます。その際にも、『MEEQ SIM』は主要3キャリアに対応しているため異なるキャリアのSIMカードを現場に持ち込むことで調査も容易に行うことができるのだそうです。
「3キャリア分のSIMカードを持っておけば、導入を予定している現場に調査に行った際にどのキャリアが一番通信環境がいいかを実際に通信させて検証できるので、とても便利ですね」(鎌田さん)。
鎌田さんによると、この「AIMOS」のコアな技術にあたるAI画像解析による安全監視技術は「建設現場の事故を減らしたい」という施工主の声から生まれ、大手建設会社と共同で企画・開発したものだったといいます。同社では今後もスマートフォン1台だけで安全監視技術を現場に導入できる「AIMOS」をさらに普及させていく計画とのことです。
「私たちの技術ではソフトウェアとハードウェア双方が連携して高い品質を実現することが重要です。ソフトウェアとハードウェアそれぞれの品質を高め、お客様が使いやすい製品を提供していきたいですね。そして製品を通じて安定した通信環境を提供することも重要ですので、今後もMEEQに期待していきたいと思います」(鎌田さん)。
工事現場、建築現場の安全確保を担う「AIMOS」、その通信環境に採用された『MEEQ SIM』。ミークでは今後も安定した通信環境の提供と効率的、効果的な運用をお手伝いするサポート体制によって、サービスの普及拡大に貢献していきます。
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プロジェクト担当者部署・役職:研究員 鎌田貴裕さん
ウェブサイト:
https://www.iiu.co.jp/
AIMOS:
https://aimos-promotion.com/