MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。
MEEQの詳しい説明や料金プラン、各種オプションなどについて知りたい方はこちらから説明資料をご確認ください。
生活者の移動を支えるバス。地域に住む人々の足として欠かせないものですが、天候や道路状況の影響を受けやすい公共交通機関でもあります。
そうした中で便利なのが、バスの接近情報などを教えてくれるバスロケーションシステム。株式会社メディア・マジックが開発・運用を行っている「バスキタ!」もその一つです。利用者はバスの運行状況をリアルタイムで把握でき、管理者が車両管理、運行管理に使用することができるもので、北海道や香川、鳥取などのバス事業者に導入されています。
さらに2023年7月には、「バスキタ!」を応用した「バスキタ!mini」がリリースされました。こちらは学校・幼稚園、ホテル、医療施設などの送迎車や、エアポートシャトル、イベントシャトル、観光シャトルなど様々な種類の送迎バスやコミュニティバス向けの効率的なバス運行を実現する車両位置情報サービスです。車両の現在地や走行ルートを一目で確認可能で、併せて接近通知や走行履歴出力にも対応しています。
そうした「バスキタ!」「バスキタ!mini」を導入しているバス、送迎車、シャトルバスに搭載されているのが『MEEQ SIM』です。コスト面、発注・管理面など、様々な課題を解決するために、『MEEQ SIM』を採用いただきました。その背景について、株式会社メディア・マジック 第1開発部の越後智介さんに、詳しく伺いました。
株式会社メディアマジック 第1開発部 越後智介 さん
「他の通信事業者様のSIMも利用していますが、価格を抑える課題を抱えていたなかで丁度良いタイミングでミークさんからご連絡をいただきました。話を聞く中で、従来よりもさらにコストを抑える形の提案をいただいたため、決めたというのが導入のきっかけです。」(越後さん)
現在、「バスキタ!」を導入している事業者のバス台数は合計約2,000台。そのなかの約500台が『MEEQ SIM』を搭載していると言います。車載端末は①市販のスマホ・タブレット、②車載用のバッテリーレスタブレット、③車載専用機器の3パターンあり、GPS情報などをサーバーに送信し、インターネットを通じて運行状況などを提供しています。
従来のSIMでは、価格面については都度相談をしながら、納期についても申し込みからSIMが届くまでの期間も、2週間ほど必要でした。
「それが『MEEQ SIM』だと最短で3日くらいで届きます。バス事業者から『新車が来るのでSIMが必要になります』という連絡がギリギリで来ることもあるので、例えば連絡から1週間後にSIMを提供しなければならないこともあります。従来だと予備を持っていないといけなかったのですが、そうした急なニーズでも、コンソールから発注が簡単にできるのはありがたいです」
さらに『バスキタ!』『バスキタ!mini』はさまざまな事業者に導入されているため、どの事業者のどのバスにSIMが入っているかを管理する必要があるそう。
「従来のSIMだとコンソールでの管理が『発注ごとのグループ』でしかできなかったので、一部のSIMが別の事業者に移動したりすると管理しづらい面がありました。『MEEQ SIM』にしてからは、発注日に関わらずグループ分けが任意で可能で、グループ間の移動もできるので便利です」
MEEQ導入事例集はこちら
路線バス事業者にとって、リアルタイムでの安定した運行情報の提供は、顧客ニーズに応えるという点で重要な要素になりつつあります。特に「バスキタ!」は北海道地域の路線バスに多く導入されていますが、土地柄、冬の時期は雪で運行ダイヤが乱れてしまうことが多く、接近情報のニーズが高いです。
また電車が廃線になり、公共交通機関の生命線として、バスが機能している地域でも活用があるそうです。他方で土地勘のない観光客が多いエリアでも「バスキタ!」が導入されており、経路検索や乗換案内とともに、運行情報が活用されているそうです。
「バスキタ!mini」も、送迎バスやシャトルバスの位置情報や接近通知がわかるので、施設側から利用者に向けたサービスとして多く活用されています。デジタルサイネージでの表示もできるので、スマートフォンを持っていない高齢者の方にも便利に使っていただいているとのこと。
旭川空港
イオンモール旭川駅前
「安定したサービス提供の観点から、3キャリアに対応している『MEEQ SIM』の中で、いまは通信エリアの広い1つのキャリアさんの回線を使っています。ただ『バスキタ!mini』は今後全国にサービスを拡大していきたいので、将来的には地域によって他のキャリアさんの回線を使うこともあるかもしれません」
さらに利用者だけでなく、事業者の管理者が使える機能も充実しています。「バスの位置情報が分かるので、指示が出しやすい」「タブレットで運行予定(デジタルスターフ)が出せるので乗務員が便利」「営業所から渋滞情報などのメッセージが送れる」「遅延データなどの統計が出せるので、ダイヤ改正の検討に便利」といった声もあり、運行管理、車両管理にも効果的に使われているそうです。
バスの位置情報や、色によって遅延状況も確認可能
管理者から乗務員にメッセージを送ることも可能です
「従来は乗務員から聞き取りを行って、データを取るという定性的な管理が行われていたのですが、『バスキタ!』を絡めて管理することにより、定量的にデータを取ることができるので、乗務員の管理や運行計画への活用など、正しいエビデンスを持って行うことができるようになっています」
このようにバス利用者への運行情報提供だけでなく、路線バス事業のDXも支えている「バスキタ!」。メディアマジックでは、送迎車やシャトルバス対象の「バスキタ!mini」のほか、キッチンカーのロケーションサービス「ここキチDo」や、都市に合わせた「Local MaaSアプリ」の開発など、モビリティサービスを軸にさまざまな課題解決を行っています。今後の展望を伺いました。
「『バスキタ!』については、路線バスにはロケーションシステムがかなり普及しているので、リプレイスを狙っていきたい。伸ばしていきたいのは2023年7月にリリースしたばかりの『バスキタ!mini』で、幼稚園、学校、企業輸送、イベント、病院など様々なニーズがありそうなので、注力していきます。さらにはキッチンカーや除雪車などにも導入を進めているように、バス以外の移動体に対しても展開をしていきたいですね」
様々な移動サービスに関するシステムで、利用者や管理者がより便利になるサービスを提供しているメディアマジック。2024年2月22日からは鳥取県内で「バスキタ!とっとり」の運用も始まるなど、サービスの裾野はさらに広がっています。「バスキタ!mini」や「ここキチDo」も全国展開が可能で、今後多くの事業者からのニーズも想定されます。サービスに合った最適なプランと、フレキシブルな『MEEQ SIM』の提供で、ミークもお客様のサービス展開をサポートしていきます。
MEEQ導入事例集はこちら
プロジェクト担当者部署・役職:第1開発部 越後智介さん
ウェブサイト:
https://www.mediamagic.co.jp/
バスキタ!:
https://info.buskita.com/